免疫力ってなに？

免疫力を高めることで、風邪やインフルエンザなど、防げる病気はたくさんあります。
そんな免疫力を高めるポイントを紹介したいと思います。

まず、免疫とは異物を体表で侵入を防いだり、体内に侵入した細菌・ウィルスなどを認識し、破壊して排除するシステムのことです。また、侵入したものだけでなく、体内で生成された異常な細胞(癌など)を破壊・排除することもあります。

この免疫には2つの種類があり、自然免疫と獲得免疫と言います。
自然免疫は体の中に細菌やウィルスが侵入すると、その侵入してきた病原体に対して対抗できるように自分を守るものを作って攻撃をします。この病原体のことを「抗原」と言い、それに対して対抗するものを「抗体」といいます。このサイクルによって自然に免疫を獲得できることを自然免疫と言います。
獲得免疫は同じ種類の「抗原」が体の中に侵入してきたとき、前回の侵入を撃退した時の記憶を用いて速やかに追い払うシステムのことを言います。一度感染したら二度とかからないと言われる感染症(麻疹や風疹など)は獲得免疫の働きにより感染しません。

免疫機構は働きが強すぎても低下しても体に害になります。
免疫が強すぎると、自分の体を標的と勘違いして自己免疫疾患を引き起こしたり、体表に付着した体に害のない異物を攻撃してアレルギーを起こしたりします。
逆に弱くなると普段かからない感染症になったり、風邪を引きやすくなったりします。

免疫力低下を引き起こす要因は多岐にわたります。
強いストレス
睡眠
運動不足
疲労の蓄積
食生活の偏り
過度の飲酒
喫煙
などが主に挙げられます。

では、どのようにすれば免疫力の低下を防げるのでしょうか。

（次回に続く）